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2006年8月 3日 (木)

映画の夕べ*「日本沈没」

≪映画のネタばらしは禁物ですので、内容には配慮したつもりですが、これから映画館に行かれるご予定の方は、お帰りになってからでも。 念のため...(^^ゞ≫

「話題の映画」は、どういう訳か、ピークをすぎた辺りで見に行くことが多いのですが、
「日本沈没」は、早めの映画館行きとなりました。

原作の発表は、1973年だそうです。
大人をターゲットにした内容・レベルで、少年の頃、カッパブックスを興味津々で読んだ記憶があります。いつの間にか、本棚から見えなくなりましたが。
第1作映画のキャストは、「田所博士」役が小林桂樹、「小野寺」役は藤岡弘で、これはあまり記憶がないのですが(テレビで見たような...)、今回のリメイク版とは大分トーンが違うものであったような気がします。どちらかと言えば、原作に忠実なものだったでしょう。

今回のリメイク版は、「映像」としては十分見応えのあるものです。
ただ、「ストーリー」に、原作にないオリジナル色(「将来展望」のエッセンス)を出そうとするあまり、原作が前提にしていたテーマ(日本民族としての「漂流」の行方)に対する焦点があまくなってしまいました。

原作は、日本の国土の崩壊(「日本沈没」)を前提事実として、これまでの日本人像を問いながら、国土を失う流浪の民族(他の民族との比較も含め)になることへの「不安」を根底に漂わせ、物語を終えていたように思います。

登場人物が、直面せざるを得ない「現実」と想像をし得ないような「未来」を背負って、民族の「運命」を占わなければならないという「過酷さ」が前面に出て来なかったのが残念です。
それは、日本民族の最後の命運を託された、政治的指導者達の極限の苦悩が描ききれていなかったことを含めてですね。
原作には、さらにこれを別な角度から表現するために、政治の裏舞台のフィクサーのような登場人物が用意されてました。
そういうこともあって、ちょっと違和感を覚えたのも事実なのですが、前作とは別な作品として楽しめば、十分OKかも知れません。

また、後で気づいたのですが、何となく、ハリウッド映画の「ディープ・インパクト」とよく似たトーンの作品に仕上がっていますね。モーガン・フリーマンが大統領役でしたが(いろいろな役をこなす俳優さんですが、個人的には「ドライビング・ミス・デイジー」が印象深い)、本編では石坂浩二が内閣総理大臣役でした。指導者像の描き方は対照的でしたね、文化の違いというところでしょうか。

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