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2008年3月 8日 (土)

白金台*建築の記憶

20080308700

白金台にある東京都庭園美術館にて、現在、「建築の記憶」展が開催されています。これは、私としても出掛けないわけにはいかないので、訪れてきました。

大きく、戦前戦後に分かれた展示でしたが、その流れを追うことに少し欲張りすぎたようでもあり、個人的にはもう少し掘り下げが欲しかったように感じました。

アジアの建築文化に拘った伊東忠太を取り上げていたのは興味深かったのですが、やはりもう少しページが欲しかったところですね。

最大の成果は、「旧江戸城写真帖」(M4)の現物を拝見することができたことでしょうか。
ややぼんやりとしたイメージの印刷物を見たことがあるだけでしたが、実物の鶏卵紙に浮かぶ風景は、当時ポジの作成が難しかったとも聞きますが、思いの外フォーカスがはっきりしており、感動を新たにしました。

太政官の制度調査御用掛であった蜷川式胤と、写真家横山松三郎の名前が上がるわけですが、明治4年、使命感に駆り立てられるように、主を失った江戸城を記録するため、大きなカメラを担いで歩きまわる姿が目に浮かぶようです。一部彩色してあるものがありますが、残念なことに繊細さを欠いたもので、オリジナルの方が記録性は高かったでしょうか。

なによりも、僅か数年の間に朽ち果てた明治4年の江戸城の姿は、もうその住人の息遣いは無いのにもかかわらず、無言のうちに、その歴史を語る説得力には圧倒的なものがあります。



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