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2008年11月16日 (日)

雑感*それは誰のためか

更迭された前航空幕僚長の歴史観発言、改憲発言、独自の自衛隊の組織論等について各方面で取り上げられています。
一国民としては、同氏の在職時の行為について、その地位、職責を考えると、驚愕、疑念、怒り、落胆、虞など、様々な思いが交錯するところです。

戦後63年を経て、今何故、自衛隊という実力部隊の指揮官が、一公務員としてその独自の歴史観を公の場で振りかざしたのか。
歴史の教訓として私たちが保持する文民統制という枠組みを潜脱するかの行為は、結局、それは誰のためなのか。
自らの職務に関する閉塞感の発露と言えるのか。
実力部隊の独善的な価値判断が行き着く先には、いったい誰のための価値が残るのか。等々

現職幹部自衛官の、政府見解を逸脱した政治批判として否定的な見解が多くを占める中、この流れを某独裁国家に例えたのは、同氏自身の混乱ぶりとも映りました。

また、以前からの隊内における同氏の発言が明らかになりつつありますが、歴史観を含めた自説の展開が、防衛省内で、また、政府与党に対してどの程度許容されるかを計っていたようにも見えます。

そこから見えることは、その職に就くことの適格性に疑問があったということですが、任命権者たる防衛大臣、事務次官の見識が問われるところでもあるでしょう。

*追記* ネット上で、同氏が懸賞論文に応募し、最優秀となった論文の全文を読むことができましたが、前述の一般論では済まないものを感じます。

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コメント

小池さん はじめまして。
今回の記事につきましては、各層に、いろいろな見解が存在するものとは思っていますが、在職中の、幹部自衛官たる公務員の行為として、その内容、並びに手法において大変気掛かりなところであると感じましたので、当ブログとしても触れることにしました。

小池さんのブログも拝見させて戴きました。鎌倉、川越の記事が大変興味深く、ゆっくり拝見したいと思います。
当ブログは「川越」を冠しておりますものの、寄り道ばかりでお恥ずかしいところです。

投稿: landscape | 2008年11月18日 (火) 23:36

前航空幕僚長の考えに、シンパシーを持つ層は昔から一定割合います。右翼的文化人、保守政治家などが表面に出てきますが、一般人でも結構そうだそうだと言う人もいるかもしれません。中国や韓国のこういう考え方への反応に反感を持っている人も結構いるでしょう。せめて憲法9条が残り、自衛隊がつけあがらないことを祈るのみです

投稿: 小池 | 2008年11月18日 (火) 10:27

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