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2009年6月14日 (日)

池袋*自由学園明日館へ

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先日、目白に向かう所用がありましたので、その途中で、永年の宿題でもあった自由学園明日館を訪ねることにしました。池袋から徒歩で僅かばかりなのですが、今まで訪れる機会がありませんでした。

来歴を紐解けば、大正10年(1921)、羽仁吉一・もと子夫妻によって女学校として創立されました。明日館はその自由学園誕生の校舎なのですが、フランク・ロイド・ライトと、遠藤新が手掛けています。
詳細は同校HPにて。

池袋と目白の間の住宅街の一角にそれはありました。細い路地を辿り、突然、視界が開けた敷地にある校舎の姿、食堂、ホールの構成からは、プレーリーハウスというライトのコンセプトが感じられます。

明日館そのものは、平成11年から13年まで保存・補修工事が行われているのですが、館内は、どこか創立当時の息遣いを感じさせるようです。

20090609mejiro_019600食堂の階段は、すり減ったまま保存されていました。だれもいない食堂には質素な机と椅子が並んでいますが、写真に残る少女達のざわめきが聞こえるようでした。
ホールの椅子の背もたれは、シンプルな6角形ですが、明日館と同時期に手掛けていた帝国ホテルの什器の意匠を感じさせます。バンケットの椅子の背もたれのイメージそのままです。コンセプトを活かしているのでしょうか。

20090609mejiro_033600_6喫茶付きの見学を申し出れば、ホールでコーヒー(紅茶)を戴きながら時を過ごすことが出来ます。

通りを隔てた向かい側には、遠藤新の設計による講堂がありますが、外周からは積極的な全面改修は感じられません。オリジナルのディテールを感じさせます。20090609mejiro_007600_4
特に講堂のファサードからは、港区高輪の日本基督教団高輪教会のファサードが想起されますが、設計者である岡見健彦は、1925年に東京美術学校(現在の東京藝術大学)を卒業した後、1925年から1928年の間、遠藤新20090609mejiro_040600_2 建築創作所に勤務。1929年には遠藤新の紹介で、タリアセンにライトのもとを訪れています。日本人建築家によって受け継がれた歴史を感じられるところです。

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