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2010年7月 7日 (水)

駒込*旧古河邸

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「建築家たちの近代Ⅰ」の講義も5回目。
最終回は、ジョサイア・コンドルの手による旧古河邸の見学がセットされ、八丁堀から大人数での移動となった。
ジョサイア・コンドルは25歳(M10)で来日、一時ロンドンへの帰省を挟んで67歳(T9)に没するまで、日本において様々な実績を残したことで知られる。

その最晩年の作品である旧古河邸(T6)の内部は、初めての見学となった。池之端の旧岩崎邸(M29)と無意識のうちに比較しているのだが、旧岩崎邸に遅れること約20年、最晩年の作品であることが何かしらの影響をもたらしたか。

立地や施主の意向の違いがあったにせよ、旧古河邸については、住居としての枯れ具合を感じる。肩の張らない住み心地の良さを感じさせる。ただ、主の家族には広すぎたようでもあるが。2階の和室の構成も無理があるのではないかと憶測していたが、2階のホールを中心に向き合った扉の向こう側の和室には、居住空間として不思議な調和感を感じた。南側には上げ下げ窓が配され、南斜面を登った風が涼やかに吹き込んでいた。

41歳で日本人と結婚し、晩年は日本文化に傾倒したことも知られるが、様々な様式主義の意匠を提供していたコンドルが、最晩年に生み出したのは、母国イギリスのカントリーハウス風の居宅であり、日本の生活様式を取り込むことに挑んだことを伺わせる作品であったのは、彼の生き方のひとつの現れであったのだろうか。

あまりに、著名すぎる存在だが、その息遣いをもう少し知りたい。

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