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2014年3月13日 (木)

新潟県南魚沼*雪国へ

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有志からなる恒例の冬の旅は、今年は南魚沼市の大沢温泉「大沢館」を訪ねることに。昼前に上野へ集合し、高崎線に飛び乗る。缶ビールを片手に乗り継いだ上越線の車窓は、水上に近づく頃から雪景色となる。長旅も終え大沢駅に到着すれば、雪降りしきる中、迎えのマイクロバスが待つ。聞けば、リピーターも多い人気の宿らしい。秘境とは言えない便利の良さなのだが、旅装を解いた宿からの景色は、隔絶した雪景色の世界に思える。

宿に到着すれば、玄関脇の囲炉裏端でかき餅を気ままに焼いて時を過ごすのもよし、おもてなしの焼き芋、ちまきやリンゴ、みかんを部屋にもって行くのもよし、甘酒、温かいこんにゃくの味噌田楽をつまむのもよし、また、風呂上がりにアイスキャンディを選ぶのも楽しい。廊下の途中にあるアイスボックスから、アイスキャンディを物色し、いそいそと部屋に戻る姿も、この宿特有の風景だろう。

あらかじめクチコミなどで情報を得ているので、サプライズというわけではないものの、不思議に宿泊の満足度は上がる。そこで過ごす時間が、より濃密になるということ、おもてなしと感じることができる、それでよいのだろう。

関心の温泉は、風景と一体化できるような、外気をそのまま感じることができる半露天風呂がいい。泉質も湯温も申し分ない。おもしろい事に、内風呂は換気が良すぎるのか、ともかく寒い。脱衣から湯船に急ぐのは、露天風呂と変わらない。

今回は別館に宿泊、三階奥の角部屋となった。天井も高く、開放感がある。十分な暖房の下で、雪景色の眺望が望めるのは贅沢な感じさえするする。雪がやんだ翌朝、旅館の脇の山肌には、野生の動物の足跡が、緩いカーブを描きながら続いていた。狐かたぬきかカモシカか、どうも人の足跡ではなさそうだった。

夕食は、一階の奥にある囲炉裏の間となった。個室食事処という扱いだろうか。ただ、天井が高いためにガスストーブでは物足りない。思わず囲炉裏の炭に手をかざす。それも、ある意味思い出づくりではある。提供されるのは地の物を中心に、地味ではあるが品数が多い。アルコールは控えめに、最後までしっかり完食を目指した。最後の味噌汁も旨い。宿泊客に振る舞われた社長の振る舞い酒は、ありがたく戴く。

社長というオヤジさんは要所々々に顔を出し、すれ違う宿泊客には声を掛ける。田舎の親戚に声を掛けられているようだ。どこか居心地がよい。それも、リピーターには支持されているのだろう。

宿泊料についての評価は分かれるところかもしれない。宿としては中規模だが、旅館としての先手回しな、繊細な気遣いというよりも、地味ながら、宿泊客に手をさしのべるような、民宿の風情と言えば分かりやすいかもしれない。

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