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2014年7月 4日 (金)

日光*霧降の滝から隠れ三滝まで

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水の表情を追う旅へ。
水量が増えているであろう、この季節を迎えると、森の中の水の表情が脳裏を過ぎる。見しらぬ風景なのだが、期待できる被写体の風情と、所要時間や経費を総合したCPを頭の片隅に、プランニング。ひとり行動であるため、カメラと簡易の三脚を背負い始発電車に飛び乗る気楽さではある。

今年は、霧降の滝を目指す。背後に「隠れ三滝」が控えており、行動がコンパクトながら成果のCPはよさそう。
始発電車から2本目に飛び乗り、大宮駅から東武野田線に乗り換えて春日部駅に着いたのが6時45分、東武日光駅に向かう快速は6時53分。どうにか着席できたが、この次の快速では、難しいだろう。東武日光駅到着が8時27分。
霧降高原へ向かうバス停は東武日光駅を出て右手にある。正面のターミナルではない。8時48分という接続の良さはありがたい。バスは10分ほどで霧降の滝入口へ。あっけないというべきか、時間が押せば、多くの観光客が押し寄せそうな交通至便なロケーションである。

幾ばくかの下調べはしたものの、単身バスを降車して見ると、いささか地理感覚に不安がある。バスの進行方向前方に、バス路線から右に分かれる道が見える。こちらが、霧降の滝に向かうアプローチなのだが、派手な看板はなく、とりあえず緩い上り勾配の道を5分程度辿ると、レストランや土産物屋さんが数軒建ち並ぶところに、観瀑台へ続く遊歩道の入口を見つけることができる。

早朝に辿り着いたご褒美である。観瀑台では私ひとりで、充分に時間をとった撮影ができた。紅葉の季節は大変人気があるらしい。紅葉風景と一体化した滝の風情も想像に難くない。それにしても、観瀑台からは大変な遠望であり、滝壺を目指したい衝動に駆られる。下調べによれば、滝壺へ向かう、閉鎖された古いルートがあるのだが、実際ここかと思うところがあった。ルートの崩落など、リスクを覚悟した上でアプローチする方もあるようだが、時間を計算すれば、これは消極である。探検家的なレベルの情報によれば、消滅したルートも含めれば、古来複数のアプローチがあったらしい。遠望でああるが、あれだけの水量があれば、古来から、人を寄せ付けるものがあるのは容易に想像できる。

これに続く「隠れ三滝」への道は、先ほどのレストランの左側に延びる大山ハイキングコースを辿るが、事前に、コース途中で横切る霧降川の丸木橋が流されているとの情報もあった。土産物屋さんで確認すると、状況は変わらないようだった。現場まで下りて行き、状況を確認をする選択肢もあったが、考え巡らした結果、「隠れ三滝」の出口にあるバス停に向かい、そこから隠れ三滝の周辺だけを回ることとした。気がつけば、霧降の滝入口バス停の次のバスまであと数分。先ほどのアプローチを小走りに駆け、バスに飛び乗る。数分で「隠れ三滝入口」に到着。ここまで無駄なく、うまくいきすぎている感もあり。

2014_06__0013_2やはり、単身バスを降車して見ると、右手に枝分かれする舗装道路が見える。その傍らに上りのバス停がある。管理道路のようで、ゲートがあるが脇をする抜け、水音が聞こえる丁字ヶ沢まで舗装道路を下って行く。沢に架かる橋を越すと、右手に「→丁字ヶ滝・玉簾ノ滝」という案内板といくつかの掲示が見つかる。右手に沢沿いをアプローチすると丁字ヶ滝に至るのだが、ここがいまひとつ自信が持てないところで、一見、砂防堰堤で行き止まりのように見え、一端ここで退却した。先ほどの橋のところまで戻り、左側に続く、沢沿いの管理道路を辿る。上り勾配を辿りつつ、二度ほどUターンすると峰のピークとなり、後は霧降川に至る下り勾配の道が続く。最後は直線コースで、突き当たりに白いゲートが見える。

2014_06__0023白いゲート手前の霧降川に架かる橋を渡る少し前、右手に丁字ヶ滝への案内板があるが、これは山道を辿るようだ。目的とする、霧降川沿いに丁字ヶ滝に下る道は、橋を渡った白いゲート手前の右側に、案内板がある。

2014_06__0022その前に、目前のマックラ滝である。逆周りかも知れないが、ゲート手前、広い河原を左に折れれば、大きな角材を2本渡した橋がある。多くの評価が、三滝のうちでは、いちばん見応えがあるとしているが、同感。水量豊かで、アプローチも撮影も必死だった。ともかく水しぶきで霧雨の中の様でもあり、フィルターを拭きふき頑張る。単独行でもあり、その時間もとれた。

2014_06__0030マックラ滝を後に、先ほどのゲート前まで戻り、向かって右手の案内板の指示とおりに霧降川沿いの山道を辿る。時折、道を見失うが、どうにか辿りながら20分はかからず、玉簾ノ滝の観瀑台に到着する。その先、霧降川の河原に架かる丸木橋を渡り、右手の丘を回れば、丁字ヶ滝に至る。ここでは、機材を抱えた団体さんと遭遇する。ここまで機材を背負ってきた訳なので、満足行くまで撮影して下さい、お互い様と、しばらく、去就を見物することにした。どうやら順番が回ってきて 丁字ヶ滝での撮影に取りかかる。マックラ滝と比べれば高さが低いものの、きれいな滝である。

さて、帰りのルートだが、逆周りついでに、マックラ滝にアプローチする前、丁字ヶ沢沿いに砂防堰堤で引き返したルートを狙う。先ほど丁字ヶ滝に向かって辿った道の上に、分岐した、丁字ヶ沢の上流方向に向かう道を見つけた。ここを辿ると、先ほどの砂防堰堤に至る。堰堤の向かい側に行くためのルートはあるのかもしれないが、堰堤そのものの脇に階段状になっているところがあったので、足元が滑りそうな岩の上を歩き、そこからそれを越える。後は、先ほどそこまできたルートである。

これを辿って「隠れ三滝入口」バス停まで、すぐそこである。

2014_06__0038_4東武日光駅へ戻ると、とりあえず遅めのランチに向かう。神橋近くのカフェレストラン匠さんへ。サービスセットのポークカツ、1620円也。いささか高いのだが、ここまで来たついで。単独行で日光を訪れた際にはここに足が向く。
ヴォリューム、味とも満足感が高い。また、建物の風情も味わうここが出来るロケーションである。

その代わりにと言っては何だが、帰りの電車は、区間快速でのんびり帰る。連れがいなければ特急を使うことはない。寝て帰れば良いと割り切る。いつもはそうだが、今回は我が身を試される経験をすることになる。

東武日光駅で発車前の区間快速で、ボックス席の向かいにカメラ趣味の男性が落ち着いた。そう思っていたが、途中で話しかけられて、いきなり脳の血流が増えたような気がした。

聞けば、オーストラリアのドクターということで日系人。つたない英語力を総動員することとなる。

むろん、自らの能力不足に天を仰ぎたくなったのは言うまでもないが、それよりも、蛮勇を振り絞って現地の人間に話しかけくれた外国の方に充分な対応ができず、心苦しいことのほうが辛かった。あちらにしてみれば、小学生に語りかけるような心境だったかもしれない。最後に別れ際、Hava a good time と言いたかったが、失念した。他のことを考えすぎた。帰宅後、表現できなかった英語表現は、その懺悔の念もあって調べまくり、同じシチュエーションならば、少しはまともな受け答えができそうな気がする。再び同じシチュエーションもないだろうとは思ってみても。

結論的には、長いフレーズで頭を悩ますよりも、的確な短いフレーズでやりとりするほうが伝わるのだろうというのが実感だが、ただただ、二時間以上、同じボックス席で、伝えようとする努力と、受け取る努力をしたことはよい経験だった。正直言えば、途中で少し寝たふりをしたのも事実なのだが。それもまた済みません。

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